お知らせ
「地域の安心」を「世界の常識」へ。RAEMAの挑戦と想いを小川先生(理事)へインタビューしました。

「日々の臨床に忙殺され、獣医師としての市場価値を高められているか不安になる」
「より大きな視点で、獣医療界の発展に貢献したいという想いがある」
「専門性を磨きながら、ワークライフバランスも大切にできる環境を探している」
第一線で活躍されている先生ほど、自身のキャリアを客観的に見つめ、このような想いを抱いているのではないでしょうか。その経験と情熱を、ただ「業務」で終わらせず、「未来への投資」へと変えられる場所があります。
今回は、日本初の官民共同型夜間動物病院「一般社団法人りんくう動物救急医療協会(RAEMA)」の小川理事に独占インタビュー。経験豊富な獣医師が、なぜ今、RAEMAという選択をするのか。その理由が、理事の言葉から見えてきます。
Vision 1:目指すのは「地域の安心」から「日本のスタンダード」へ

RAEMAの挑戦は、南大阪の一地域の夜間医療を支えるだけに留まりません。その先には、日本の獣医療全体の未来図が描かれています。
Q1. RAEMAが掲げる「南大阪から世界へ救急医療の文化を発信する」というビジョンについて、10年後の日本の獣医療界はどのように変化していると期待されますか?
A1. 私たちが夜間診療を⾏なった理由の⼀つに、地域のペットオーナー様や動物病院の先⽣に安⼼を提供するというものがあります。そのため、できれば24時間体制での救急医療を考えています。⼀⽅、そのような体制にはマンパワーが不⾜しているなどの問題があり、今後解決して、10年後かどうかはわかりませんがそれが実現し、全国に広がっていればと考えています。
Q2. 日本初の官民共同型夜間動物病院として、地域にどのような影響を与えていきたいとお考えですか?
A2. ⼤阪公⽴⼤学獣医臨床センターはこれまで地域に信頼される⼆次診療施設として歩んできました。我々はその信頼を損なわないように、「昼も夜も安⼼獣医療」を掲げて頑張っていきたいと考えています。
理事の言葉にある「24時間体制の実現」と「全国への展開」。これは、RAEMAが次世代の救急医療モデルを創造するという強い意志の表れです。この壮大なビジョンの一翼を担う経験は、獣医師としてのかけがえのない財産となるでしょう。
Vision 2:『教える』ことで、自らの専門性を研ぎ澄ます

RAEMAの舞台は、大阪公立大学獣医臨床センター。ここでは、臨床家であると同時に、教育者として新たな成長の扉を開くことができます。
Q3. 学生教育プログラムに関わることで、獣医師自身にはどのような成長や気づきがもたらされると考えますか?
A3. 学⽣教育への関わりは2025年秋より始まります。スタッフ⼀⼈⼀⼈が未来の獣医療を担う学⽣さんから⾒られていることを意識して、知識の向上、⼈との関わりや思いやりをより深めていただければと思います。
Q4. 学生教育プログラムが、将来的に日本の獣医学教育にどのような革新をもたらすと期待されていますか?
A4. 夜間診療科での学⽣教育は⼤学のプロジェクトのほんの⼀部で、全体的な獣医学教育の今後は⼤学の先⽣⽅が切り開いていただけると信じており、そこに協⼒をさせていただくことに喜びを感じています。
学生に「教える」という行為は、自身の知識を体系的に整理し、言語化する最高のトレーニングです。これは、将来的に後進を指導する立場や、学会発表などを行う上で不可欠なスキルに直結します。RAEMAでの経験は、単なる臨床経験値ではなく、「指導力」「プレゼンテーション能力」という付加価値を先生のキャリアにもたらします。
Vision 3:挑戦者として、未来を共に創る

「日本初」という看板は、完成形であることを意味しません。むしろ、未来を創るための「挑戦者」であるという姿勢が、理事の言葉から伺えます。
Q5. RAEMAで育成された獣医師たちが、将来どのような形で社会に貢献していくことを期待されていますか?
A5. 救急医療のスペシャリストとして、全国の獣医師から信頼されるリーダー的な獣医師が誕⽣すれば頼もしく思いますが、何より⽇々の診療に真摯に向かうことが地域貢献、社会貢献につながると思っています。そういった意味で現在頑張っている夜間診療科のスタッフは信頼ができ、今の姿勢を継続していただければと思います。
Q6. RAEMAの取り組みが、国際的な救急獣医療発展にどのような役割を果たしていくと考えますか?
A6. 救急獣医療の施設として我々はまだまだ始めたばかりで、今は他の施設さんにご指導いただきおいつき追い越せで頑張っています。官⺠共同という形が⽇本初ではありますが、多くの課題に直⾯しているのも事実です。先輩の救急の先⽣⽅、地域の獣医師の先⽣、⼤学の先⽣⽅にご協⼒いただき、良いモデルを作ることができればと考えています。
RAEMAが持つ魅力は、先進性だけではありません。大学や地域の先生方、そして先駆者である他の施設に敬意を払い、謙虚に学び、協力しながら「より良いモデル」を創り上げていこうという真摯な姿勢にあります。ここは、完成された組織ではなく、共に未来を創り上げる仲間を求める、開かれた場所なのです。
あなたの経験を、未来の力に。

RAEMAは、単なる職場ではありません。自身の経験を次世代と地域に還元し、自らも成長しながら、獣医療の新たなスタンダードを創り上げていく「挑戦の舞台」です。
RAEMAが求めるのは「何より⽇々の診療に真摯に向かう」ことができる獣医師であるあなたです。
この想いに共感してくださる先生のご応募を、心からお待ちしております。